熊野の森を育てる 熊野川流域の森林は、長い時間をかけて人の手と自然がともに育んできた資源です。森を健全な状態で次世代へ引き継ぐためには、計画的な手入れと木材利用の循環が欠かせません。熊野川流域木材協同組合では、育林・伐採・搬出・運搬 という一連の工程を通じて、森林の持続性と木材供給の両立を目指しています。 育林 熊野川流域木材協同組合は、木材製品の開発・販売を主な業務とし、和歌山県新宮市を中心に紀伊半島南部の地域で活動しております。 天然乾燥された杉・桧などを取り扱う木材関係者で組織された組合です。 植林 杉苗 下刈り作業 下刈り作業 葉枯らし乾燥 伐採した木は、すぐに製材するのではなく、一定期間おいて水分を抜く工程を行う場合があります。 「葉枯らし乾燥」は、枝葉を付けた状態で木を寝かせ、蒸散作用を利用して含水率を下げていく伝統的な乾燥方法です。人工乾燥に比べて時間はかかりますが、木の状態を見ながらゆっくり乾かすことで、 反りや割れなどのリスクを抑え、安定した材として扱いやすくなることが期待できます。用途や納期に応じて乾燥方法を検討し、最適な状態で供給できるよう調整しています。 皆伐 葉枯らし乾燥 皆伐 葉枯らし乾燥 列状間伐 葉枯らし乾燥 定性間伐 葉枯らし乾燥 葉枯らし乾燥 丸太 葉枯らし乾燥 丸太 間伐による山の保全 木材は、成長の状態や森林全体のバランスを見極めながら、 適切な時期に伐採されます。伐採後は、周囲の森林や地形に配慮しながら搬出を行い、 山への負担を最小限に抑える工夫がなされています。 こうした配慮が、森林環境の保全と安全な作業につながっています。 列状間伐のキャレージを架設中 タワーヤーダーとハーベスター 遠景の列状間伐森林 林内 間伐作業 間伐作業(矢打ち作業) 間伐作業(チェーンソー作業) 定性間伐 前 定性間伐 後 運搬風景 伐採・搬出された木材は、 製材や流通の工程へと運ばれていきます。熊野川流域では、山から製材所、建築現場までを流域全体でつなぐ仕組み が築かれており、 産地が明確な木材を安定して供給できる体制が整っています。この流れが、地域材の活用と森林の循環を支えています。